2000年噴火の大きな特徴は、人間の生活圏で噴火が起きたことです。事前避難のおかげで、直接的な人的被害はゼロに抑えられましたが、主要な生活道路が破壊されたことによる損害は大きく、北海道、市町村の被害額は230億円以上といわれています。
なかでも象徴的な災害遺構として旧国道230号があげられます。第三展望台から見下ろす谷地形はもともと国道230号があった場所です。右奥の一段と低くなった場所をよく見ると、道路標識など、国道の痕跡があります。アスファルトこそ見えませんが、国道が階段状の地形になっています。

時間のある方は第四展望台まで行ってみましょう。また、正面に見える丸い沼は国道をかすめるようにできたN12火口です。そして、左奥にはこのエリアで最後まで噴火活動をしていたN-B火口の地形が見えています。
展望台からは、他の火口も見ることができます。いくつあるのか数えてみましょう。
