
DISASTER
RISK
REDUCTION
1977年噴火
変動する大地
噴火を繰り返す洞爺湖有珠山地域
北海道の南西に位置する有珠山は、江戸時代から噴火を繰り返している活火山です。近年、20~30年おきに噴火をしている有珠山周辺の伊達市・豊浦町・壮瞥町・洞爺湖町の1 市3町では火山との共生が大きなテーマです。


次の噴火に備え、そこに暮らす人々が、火山の特性を正しく理解し、災害を軽減する知恵や噴火の記憶を伝承していくことは、とても大切なことです。
洞爺湖や有珠火山地域の自然や特性についてしっかりと学び、正しい知識や噴火の記憶・経験、災害を軽減する知恵などを、次世代や地域内外の方々に向けて自らの言葉で語り継いでいく人を地域限定の称号として「火山マイスター®」に認定しています。
火山マイスター(登録商標第6002633号)




認定された火山マイスターには、地域減災力の向上を図るとともに、地域の魅力発信の担い手としての実践活動が求められます。火山マイスターとは、知識や経験などを生きた形で伝えていく学びと伝えの実践者といえるのです。


学びと伝えの実践者を育成するための"持続可能な人づくりの仕組み"が洞爺湖有珠火山マイスター制度です。
火山マイスターの活動について
制度の運営
火山や減災の専門家による学術委員、地域の観光協会等による民間委員、行政機関等からなる「洞爺湖有珠火山マイスター運営委員会」を設置しています。
【共同事務局】
参考資料:ポスター
参考資料:動画
阪神大震災の翌年に開局した神戸市のコミュニティー放送局 FMわぃわぃさん作成。
北海道が運営する防災教育推進のためのポータルサイト ほっかいどうの防災教育より。
応援します!ジオパーク
洞爺湖有珠山ジオパークの活動に関連するSDGs項目









火山マイスターの減災活動

当ジオパークでは、多くの「災害遺構」を残し、活用しています。次の世代がそこから学んで少しでも被害を軽減する社会を後世に残していくためには、災害の様子が、体験的・印象的に伝わる「災害遺構」の役割は極めて大きいといえます。しかし、遺構物だけでは物語の伝承は行われません。何よりも大事なのは、経験者の生の声であり、語りの専門家としてのガイドの存在です。
当ジオパーク推進協議会では、北海道と連携し、有珠火山についての知識をもち、地域の減災リーダーとしての活動に意欲的な方を「洞爺湖有珠火山マイスター」に認定しています。認定されたマイスターは、地域の学校の減災学習講師や、ジオツアーガイドとして精力的に活動しています。火山マイスターは、火山噴火に限らず、地震や津波、土砂災害まで広げた語りと問いかけを行うため、全国からの教育旅行の講師としても、年々依頼が増えています。


自然災害との共生は全世界的な課題です。『ジオパーク』では、地球科学的な視点から地質災害の原因についての本質的な説明がしやすく、災害遺構の保存、火山マイスター制度の実践など、当地域の減災のノウハウは世界中にある災害リスクの高い地域に、成功例として共有すべき、最大の特徴なのです。