昨年夏に実施されたユネスコ世界ジオパーク再認定審査の結果が通知されましたので、お知らせいたします。洞爺湖有珠山ジオパークは2年間の条件付き再認定となりました。
洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会会長コメント
洞爺湖有珠山ジオパークの「ユネスコ世界ジオパーク」再認定について
洞爺湖有珠山ジオパークの再認定審査につきましては、それぞれの立場でご尽力・ご助言をいただき、心から感謝を申し上げます。本日、当ジオパークが『ユネスコ世界ジオパーク』として 2年間の条件付きで再認定された旨、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)より通知されましたことについて、お知らせいたします。
昨年7月24日~27日に行われた再審査(現地調査)において、当地域を審査した2名の審査員からは、当地域の地域資源についての国際的な価値はもちろん、地域住民の熱心な参加、来訪者を楽しませるためのツーリズムの工夫、地域内の豊かな農畜産業や漁業と連携した大地の恵みブランドの発信、火山マイスターを中心とした減災教育活動の効果的な推進等について、たいへん高い評価を頂いております。
一方で、今回の通知により複数の勧告が示され、その中でも、地球科学を専門とする学術専門職員を常勤で雇用していないことについて、強く改善が求められており、このことが最も重要な指摘事項として、今回の再認定が2年間の条件付きとされたと確認をしているところです。
当地域では、学識顧問より強力なサポートを頂きながら、これまで大きな問題なく活動を続けてきたところであり、このたびの再審査においても、既存の体制が当地域において効果的であることについて、審査員に理解を求めて参りましたが、今回、上記の指摘が出されたことに対し、残念であり、また、重く受け止めているところです。
今後も、関係する皆さまとの連携を一層深めるとともに、ユネスコより提示された課題の解決を図り、当ジオパークの特徴的な地域資源を活かした多方面の活動を通じて、魅力的な地域づくりと、地域経済に波及効果をもたらす取組を続けていく所存ですので、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
平成30年2月2日
洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会
会長 真 屋 敏 春