~有珠山噴火10周年記念・野外勉強会~ めざそう 火山博士!

2000年の有珠山噴火からちょうど10年の3月31日、「洞爺湖有珠火山マイスターネットワーク」と地元の民間グループ「有珠山噴火メモリアル委員会」の共同開催で有珠山2000年噴火10周年記念の野外勉強会「めざそう 火山博士!」が開催されました。

宇井忠英 北大名誉教授と三松三朗 三松正夫記念館館長をアドバイザーに迎え、ご存知洞爺湖有珠火山マイスター9名が講師を務めました。

当日は報道陣も多数訪れ、ニュースや新聞などでご覧いただいた方も多いのではないでしょうか?

住民1万6000人が事前避難に成功し、1人の犠牲者も出さなかった「2000年噴火の教訓」から学び、次の噴火に備えようとさまざまなフォーラムやシンポジウムがこの日と前後して多数開催されました。

20~30年周期で必ず噴火するここ有珠山周辺では、山が静かな時にこそ、ある意味では次期噴火の折り返しともいえるこの日のような節目々で火山の恵みと火山の怖さをしっかりと再確認することは非常に大切なことです。しかし、今まではこういった催しは行政が中心となって行われることがほとんどでした。

1市3町にまたがる地元住民の代表でもある火山マイスター自らがちょうど10年目のこの日のメイン行事を開催したことは非常に有意義なことではないでしょうか?

当日は小学生から前回の噴火を経験していない地元自治体の職員の方や最近赴任された教師の方など幅広い職種・世代の方々が参加されました。

又半年ほど前から火山マイスター制度の一環として洞爺湖有珠火山ジュニアマイスターの募集が開始されました、これは火山や自然に興味・関心を持ち、自ら学び、正しく知り、伝えようとする心を持った西胆振の子どもたちを応援する制度です。その火山ジュニアマイスターに初認定された、この春から高校生になる壮瞥中学校の3名のジュニアマイスターも、一般参加者向けにクイズを出題したり、火口のやまびこ実験で大声を出したりと大活躍でした。

火山マイスターの方々の日々の努力によって培われた有珠火山地域の正しい知識や噴火の記憶・経験、災害を軽減する知恵などを幅広い世代の参加者に発信できたことは、住民主導で地域資源を研究、教育、観光などに積極的に活用し、地域の活性化をはかるジオパークの視点からも大変意義深く、今後もぜひ継続して開催してほしいと思わせる(少なくとも一参加者として参加した筆者にとっては)すばらしい勉強会でした!(Y.H)